みく様より、月日♀でツッキー誕生日小説をいただきました!

太陽の光で月が輝く

どーん、とぶつかっても一切ぶれない長身の男に若干ふて腐れながらも、長いセーターで隠れた手で背中を叩く。

「痛いんだけど」
「やっと振り向いたー!!」
「何、」

ため息と同時に頬に手が延びてそのまま引っ張られる。

「いひゃい!!」
「つ、ツッキー・・・」
「転けて怪我でもしたらどうするつもり?」
「ひゃ!!」

そうだった。こいつ飛ぶから足でも怪我したら大変じゃん。

「ごめん月島!!」
「は?」
「怪我とかない!?」
「なに、・・・はぁ、そうじゃないデショ。君が転けたらどうするのって言ったんだけど」
「?ニーハイは地厚いから破れねぇぞ?」
「・・・そうじゃないってば、本当、君は」
 
ため息ばかり溢す月島の言う言葉が分からない。俺が怪我したって別にバレーには支障ねぇじゃん。

「ツッキーは、日向は女の子なんだから顔とか見えるところに怪我したり、将来残るような怪我したりしないかが心配なんだよ」
「山口煩い」
「ごめんツッキー!!」
「・・・ごめん」
「分かれば良いよ。で?どうしたの」
「へ?」
「走って飛んできてぶつかってきて何もありませんなんて言ったら承知しないよ」

黒い顔で俺を見る月島にブンブンと顔を振る。

鞄からラッピングしたプレゼントを取り出して押し付ける。

固いものは入ってないから大丈夫。

「何、これ」
「た、タオルと、リストバント・・・」
「は?」
「誕プレ、でしょ?日向」

こくこくと、頭をまた上下に振れば、山口に酔うから止めろと止められる。別に酔わねぇけど。

見上げれば、表情の変わらない月島。

やっぱり、リストバントは止めておけば良かった。月島、そんなキャラじゃないし、重い、かな。

袋を開けてプレゼントを取り出す。

無表情で見つめた月島は、

「山口、」
「な、なに、ツッキー」
「先に行ってて。後、僕ちょっと今日部活遅れるか休むから」
「!分かったツッキー!!」

笑顔で走っていった山口に気を取られて、反対方向に手を引かれた時の反応が遅れ、そのまま足がもつれる。

「な、何、月島!?」
「良いから黙って着いてきて」
「う、うえぇぇ!?」

そのまま連れ去られ、連れてこられたのは部室裏。体育館裏より人が来ないことで有名なのに何故か用務の人が定期的に綺麗にしているから曰く付きらしい。何だったか、忘れたけど。

「月島なんだぅわぁ!?」
「・・・」
「つ、月島・・・?」

急に抱き上げて、俺の肩に顔を埋める月島。どしたの、デレ期なの。

「つき、」
「ありがと、」
「っ、」

小さくて、聞こえないくらい、小さい声で答えた言葉に目が開く。

「は、はは、あはははっ」
「ちょっと、何笑ってんのさ」
「だって、月島がデレたー!!」
「はぁ、はいはい」

肩から顔をあげた月島がいつも家で見る柔らかい笑顔で笑っていたから、俺もつい、へにゃりと笑う。

下から塞がれるようにキスをされ、息が止まり目が開く。

「・・・しょうがないから、大事にしてあげるよ」
「・・・はは、おうっ!!」






太陽の光で月が輝く



(お、月島そんなもん着けてたか?)
(・・・)
(月島ー!!タオルー!!)
(煩いよ)
(へへ、)
(・・・何、)
(別に~)
(・・・感触が好きなだけだけど)
(俺別に何も聞いてないけど~?)
(・・・ったく)
(へへ~)

みく様よりいただきましたー月日♀ちゃん!
掲載許可頂きましたんで自慢しにきました。うふふ月日ちゃん可愛い!
誕プレ喜んでもらえるかドキドキしちゃう翔ちゃん乙女で可愛い… そしてツッキーが正統派ツンデレで愛しいです。見つめ合うと素直におしゃべり出来ないタイプ(笑)
山口はツッキーのツンデレ翻訳担当として月日ちゃんの恋の行方を修正しつつ応援してくれてるんですね。山口めっちゃ良い奴!

みく様は、こちらのHPでハイキューキャラ×女の子のお話も書いています。他の作品も見てみたい方はコチラからどうぞ。
みく様、可愛い月日♀ちゃんありがとうございましたー!

2014/9/29